子供の頃から水彩画は好き。でもデッサン力の基本はなっていないから時間がかかる。そのかわり丁寧に描く。決してうまいとは思わないけど自分なりの自己流で表現するのは好きだ。まさか人に見せることなど考えていなかったがデビュー当時に東海銀行系の雑誌「ミリオン」の編集長に、エッセイと共にぜひ僕の絵も載せたいと頼まれ、それがきっかけで人に見せるための絵というものを描くようになった。それらのイラストは「東儀秀樹の永遠のおもちゃ箱」（PHP研究所）というエッセイ集でも出版。やってみるととても面白くなってそれ以来いろいろな表現をしたくなって今に至る。ついには絵本の絵まで描くようになった。笙、龍笛、篳篥のそれぞれの物語が「かんのゆうこ」さんの文章で絵本になって出版。（「光り降る音」「天つ風の音」「星月夜の音」「白うさぎと天の音」（講談社））

イラストを描いているときはとても楽しい。でもまだまだうまいと思えないから本当に一生懸命描く。