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東儀典親(息子、通称「ちっち」)のことnew !

2021年現在、中学2年(14歳)の息子、東儀典親(とうぎのりちか)。

物心ついた時、ようやく言葉をしゃべりはじめたころ、と言ってもまだ「パパ」「ママ」くらいしか発することしかできないくらいの赤ん坊のころ、僕は自分を指差して「これはだれ?」と問いかけたら「パパ」と応え、家内を指差すと「ママ」と応えた。そして僕はさらに彼本人を指差して「じゃあ、これはだれ?」と尋ねたら「ちっち」と応えた。赤ん坊なりに自分で決めたのだから僕はそれを尊重して、それ以来息子を「ちっち」と呼んでいる。彼も今でもそれを気に入っている。

ちっちはいつもニコニコしていて穏やかでイライラしたり怒ったりすることが皆無なのだ。

乳飲み子のときから僕ら親子はずっと同じ密度の濃い距離感で生活している。まだ言葉ができないころも何かを訴えているような時はいつでも僕は仕事の手を止めて顔を見ていろいろ察したり伺ったりしてコミュニケーションしてきた。もちろんおしゃべりができるようになってからは「ねえ、パパ」という声を聞いた瞬間に僕は手を止めてすぐに向き合った。子供の大事な瞬間は過ぎ去ったらもうその熱さにはなかなか戻ってくれない。大人の都合で後回しにするのがとてももったいないことだと思う。だから「今忙しいから後でね」とは言いたくない。いちばん聞いてほしいときに聞いてやりたいのだ。子供の「今」のリアルなことをリアルに感じていたいのだ。だからか、ちっちはなんでも、どんなことだって僕に話してくれる。楽しいいことばかりでない。学校であった嫌なことも失敗してしまったことも、心配なことも不安なことも、なんでもいつでも話してくれる。だからいつも会話で満たされる。いつでも話が盛り上がるのだ。親がいつでもちゃんと聞いてくれるという安心感があるのか悪い話も隠すことなくしっかり話してくれる。だから会話が絶えないのだ。だから互いに方向性も把握しやすい。価値観の行く先が想像しやすい。だから口論になることもない。孤立しない。理解するために分析しながら冷静に説明して判断する方向や選択肢を示せばいいのだから怒る必要はないのだ。そしてかなり自由にさせてもいる。子供だからこその判断や発想には僕もとても興味があるからだ。お互いに発見を楽しむ刺激もとても大切にしている。互いの信頼関係がとても強いから絆が深いのだ。反抗期などの兆しは見えない。

 ちなみに、ちっちが生まれてからの僕なりのそんな自己流子育ての経験を本にした。「東儀家の子育て」という本だ。タイトルだけ見ると、そして僕の普段の様子を知らない人からすると、多分とても堅苦しい、厳しい、神経質な子育てを想像するかもしれないが、まったくそうではないのだ。とっても自由奔放な子育てを感じてもらえると思う。そして世の中、なによりも大切なのは愛情たっぷりの家族の絆、ということが共有できたら嬉しい。

子供との時間をどう過ごすか、何か子育てに悩んでいる人がいたら何かしら参考にしてもらえたらありがたい。

 さて、そのちっち、やはり音楽が大好き。いちばん好きなのは70年代のブリティッシュロックやアメリカンロック。でも基本的にクラシックもジャズもレゲエなどもなんでも聴く。ミュージカルの舞台やお芝居なども大好き。ピアノ、ギター、ドラム、ベース、シンセ、なんでも弾く、あ、篳篥や笙、龍笛もやる。どれも強制的に習ったものではなくて、自ら楽しみながら接してきている。僕と同じだ。バンドを組んでギターボーカルを担当している。曲作りもする。ときどきライブハウスでパフォーマンスを披露する。最近では僕が以前からやっている趣味のロックバンドにも参加したりする。家にいるときもとにかくいつでもギターやピアノを弾いている。マルチミュージシャン志望!

 作曲ジャンルもいろいろで、自分のバンドのためのポップなロックが中心だけど、ときどき東儀秀樹がやりそうな曲も書く。僕のアルバム「ヒチリキラプソディ」では「大地の鼓動」「明日の風」と2曲提供。

最近は本格的な舞台にも僕と出演することが増えてきた。毎年恒例のイベント「1万人の第九」では僕と舞楽(古典雅楽の舞)で登場し、最後にはギターで僕の篳篥とクイーンの曲を演奏したり。MBSの「音舞台」では仁和寺を舞台に親子で舞楽「登天楽」を舞った。テレビのバラエティーでは「有吉ゼミ」や「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」などにも出演。

 舞台でもテレビでもちっちは全く緊張しない。これも僕と同じ。とにかくワクワクするだけなのだ。

 趣味はたくさんある

ピアノやギターはもちろん、神社仏閣が大好き。仏像が大好き。小学1年生のとき、円空が好きだといって真似して彫ってみたりしていた。骨董にも興味があって骨董屋に行くのが好き。絵画などの美術も好きで毎週日曜日のNHK「新日曜美術館」は欠かさず観る。好きな画家は高山辰雄、岡本太郎(これ両極端だな)。みずきしげるも大好きで妖怪に詳しいのはもちろん、郷土の民俗芸能や言い伝えなどの歴史的興味も深い。

舞台演劇も大好き。特に好きなのは蜷川幸雄演出のもの。中学2年生でありながら寺山修司の戯曲も好む。シェイクスピアも大好きで蜷川シェイクスピアを戯曲本と比べながら鑑賞したりする。蜷川舞台のDVDを片っ端から何度も繰り返して観ているからセリフまで覚えてしまっているほど。

宝塚歌劇も好き。

 車やバイクも好きでクラシックカーはとても詳しい。2017年のラリーニッポンでは親子ペアで参戦し、優勝を果たしている。

写真も好きでPhoto作品撮影に夢中。

チェスが好きで親子でよく対戦する。

昭和文化が大好き。

 話は変わるが僕が自分の子供の頃の話、つまりちっちの年齢くらいのときの様子をよく話すのだが、そんなときはいつもワクワクして羨ましがる。どういうわけか70年代文化が大好きなのだ。リサイクルショップにあった昔の家庭の黒電話をほしがったり、ラジカセをほしがったり。で、ついに彼の部屋には黒電話はもちろん、公衆電話だった赤電話も置かれているし、カセットテープの大きなラジカセやポータブルトランジスタラジオがある。もちろんLPレコードをかけるし、今でもわざわざカセットテープをウォークマンで聴いたり録音したりするほど。腕時計も70年代に流行したSEIKOのカットグラスのもの。愛用の自転車は60年代後半のフラッシャーやスピードメーターがついた昭和の少年自転車。そして普段着も70年代そのまま。いつも広めのベルボトムにサイケな模様のシャツ。なかなかのこだわりでおもしろい!

ちなみに彼のロック一押しの曲はFreeの「All Right Now

日本のロックでは「フラワートラベリンバンド」だと言う。

・・・いいぞ! 

そして雅楽の曲では「朝倉音取」「二星」「納曽利」が大好きだと言う。

・・・さすがだ! いいぞ!

 東儀典親YouTube ↓

https://www.youtube.com/channel/UCZTLXwWARzEVeQ_3Pe4nwHQ

東儀典親 Instagram 

https://www.instagram.com/norichika_togi/